組合について

「全日本JIS畳床工業協同組合(以下、当組合)」について

国の定義は、民族、宗教、土地と様々でありますが、生活様式に代表される文化・伝統もまた、国の特長を表すものです。寺社仏閣に代表される建物では、その多くは中国から仏教文化と共に伝来しているため、我が国で生まれた独自の文化はそれほど多くはないが、和を象徴する畳は、大和民族が生み出した純粋な国産の文化であるようです。

当組合は、畳の持つ『低環境負荷、冬の暖かさ(暖房の省エネ性)や夏の涼しさ、衝撃緩衝性能、最近明らかになりつつある健康性等』の素材の持つ物質的な長所と、日本文化を象徴する精神的な長所を、文化継承に資する活動として、以下に示す「三種の畳床JIS」を通じ推進して参ります。

当組合は、経済産業省の所管する事業協同組合で、JIS法の命題であります『製品性能と生産品質』を、認証の下に担保し『製品の安全と安心』を提供しています。
当組合の提供する「ラベリング(証紙)と出荷証明書」により「現物との突合」が可能となり、製品の安全と安心が成立します。

以下は、当組合で推進する畳床JISの紹介です。
三種の畳床JIS毎に委員会を設け、それぞれの特長を生かし、国の政策や制度への馴致を目指しています。

「JIS A5901稲わら畳床及び稲わらサンドイッチ畳床」
日本文化を象徴する畳床で、神社仏閣を始め伝統的な木造住宅(気候風土適応住宅)や多くの公営住宅等で採用されています
「JIS A5914断熱建材畳床」
省エネルギーに資する断熱建材の畳床として、カーボンニュートラルに貢献します
「JIS A5917衝撃緩和型畳床」
衝撃緩和性能を有する畳床として、厚生労働省の「介護保険における住宅改修」(滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料変更)に該当し、国民の健康寿命の延伸に寄与します